先週のニュースですが、岡山大学において「犬の歯の再生に成功」という記事が発表されました。

岡山大学には獣医学部はありません。歯学部における「ヒトにおける完全な歯の再生治療の実現可能性の証明」の研究発表です。

プレスリリースの実験内容を拝見したところ、内容が面白かったのでブログに載せてみました。

今回の実験では自家移植での再生実験であり、オリジナルの歯(多根歯が単根歯として再生)とは異なる形で再生していますが、歯の構造・機能は天然ものと同程度とのことです。

犬では抜歯する機会が多いですが、その殆どは歯周病が悪化しての抜歯なので、再生する必要性があるかと云われたら「微妙」としか答えられません。殆ど咬んで食べ物を食べていないので、家庭犬では裂肉歯は必要ないかな?

もし、犬において臨床応用できるようになったとしても、対費用効果は著しく悪いと思われます。

この研究は、大型動物による実用的な歯の再生治療の可能性の実証であり、今後の歯科再生医療の技術開発がさらに進展したといえます。

興味がある方は、岡山大学のプレスリリースをご覧下さい。

詳細が知りたい方は、こちら(pdfファイル)になっていますのでご覧下さい。