当院で実際に治療を受けられた犬・猫の歯科症例写真です。処置前と処置後の状態を比較してご紹介します。
当院では歯石除去を含め、すべての歯科治療をマイクロスコープ下にて施術しています。
また、歯内治療や歯周外科、歯周再生治療等の一般的な動物病院では治療が困難な症例についても対応が可能です。

※症例写真・治療内容について
・本治療は各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。
・病状により希望された内容通りに治療が出来ない場合があります。
・麻酔にはリスクが伴います。術中・術後に予期せぬ死亡の可能性が少なからずあります。
・再生治療はすべての患者様に対して適応されるものではなく、最低でも2回以上の全身麻酔下での治療が必要になります。

#歯周基本治療 #MINST

Before


After

x-ray exam

主   訴 2~3年前より口臭がひどくなってきた。口臭が気になるので歯科処置を希望
動   物 小型犬 年   齢 6歳
種   類 マルチーズ×トイ・プードル 費   用 6-7万円
治 療 方 法 歯周基本治療、MINST(Minimally-invasive non-surgical technique)
コ メ ン ト 今まで一度も歯磨きをしたことがなかった為、全体的に歯石の沈着が認められました。特に両側の上顎第4前臼歯と第1後臼歯の沈着がもっとも多かったです。また、小型犬に多い不正咬合クラス3(下顎が上顎よりも前に出ている状態)や歯列異常(叢生:歯が重なり合ったりしている状態)も認められた為、下顎の歯間が狭く、レントゲン検査にて右下顎第4臼歯の遠心根における垂直性の骨欠損(お椀状に黒くなっている部分)が確認されました。
プロービング検査値(歯周ポケットの深さを調べる検査)は、一番深い所で8mm(通常1mm)でした。
歯肉縁上ならびに縁下の歯石除去を行いました。歯根部まで付着していた歯石を手術用顕微鏡下にてシンサートと呼ばれる細いスケーラーを用いて綺麗に除去しました。切歯の細い溝の歯石はスケーラーが入らないため取れません。幸いにも抜歯に至るような治療困難な重症の歯はありませんでした。
プラークコントロールができれば良化すると思われます。
予   後 下顎の歯列異常(叢生)があった部分で歯周病がひどく進行し、x-ray検査にて垂直性に骨欠損が確認されました。継続的なプラークコントロール(歯磨きによる歯垢除去)が必須となります。歯磨きが出来ない場合、数日で歯垢が付着するため治療部位の炎症が改善せず、骨の再生が行われないため、将来的に歯周病が進行し、該当箇所の歯を失う可能性があります。

※治療当時の費用であり、病状や処置内容により費用が異なる場合がございます。
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