先日は体調不良で診察を休診してしまいご迷惑をおかけいたしました…。

たぶん、もう大丈夫だと思います…

2週間前で情報が古いのですが、WSAVA(世界小動物獣医師会)からはCOVID-19に対して発表(2/9)があったので、抜粋します。

まず、市販されている犬混合ワクチン(6種、8種等)に含まれる犬コロナウイルスは、消化器症状を防ぐために意図され作成されているため、COVID-19のような呼吸器症状を防ぐ目的では認可されていない。

また、現在流通しているワクチンがCOVID-19に対する交差的な防御能を示すというエビデンスは全く存在しない。

なぜならば、消化器症状を起こすものと呼吸器症状を起こすものでは型が明確に異なるためです。その為、犬の呼吸器症状を起こすコロナウイルスに対する利用可能なワクチンは存在しない。

Q.もし自分の伴侶動物やそのほかの動物が病気の人と接点をもった場合、動物がCOVID-19をさらに別の人に媒介することはあるか?

動物がCOVID-19に感染するかも分からない。また、発症するかどうかも現時点では分からない。現時点では伴侶動物やそのほかの畜産動物に今回のCOVID-19が感染するというエビデンスはない。しかも、伴侶動物や畜産動物が人のCOVID-19感染源と疑われるようなエビデンスは現時点ではない。

Q.今回のCOVID-19に感染した人と動物が接触をすることで心配することは何か?

COVID-19は動物が起源であるものの、現在ではヒト-ヒト感染によって拡大している。ヒト-ヒト感染は主に感染した人の咳や鼻水から出る呼吸器の飛沫が主な感染源と考えられている(現在、飛沫感染と接触感染が主感染源と言われています)。現段階ではどの程度ヒト-ヒト感染が容易または安定的に発生しているか分からない 。

より重要なことは、犬や猫がCOVID-19に罹患するというデータは現時点ではないということである。

COVID-19に感染していると診断された人を動物に近づけないことで動物を守り疾病が伝搬する潜在的な可能性を無くすことができる。

というわけで、あまり有用な情報はありません。が、心配されている方もいるので、とりあえず載せてみました。

現時点で分かっていることは、市販されているコロナウイルスを含んだ混合ワクチンには予防効果はないという事と、動物に触ったあとは必ず手洗い消毒を徹底することが最善と思われます。

情報のアップデートがありましたら、また抜粋したいと思います。