稀ですが、年に数回、日中と比べ夜間になると対応に苦慮する困った内容の電話が来ることがあります。

今回、いまだ経験した事がないすさまじい内容の電話がありました。こんな事は書きたくはありませんが、当院にも患者さまを選ぶ権利はあります。

おそらく、ブログ上でこういう事を書いても、そういう方はまずご覧にならないかと思いますが…

以下に該当をする方は申し訳ありませんが、防犯上の理由等から診察をお断りさせていただきます。

①高圧的な口調で一方的に話を押し付け、こちら側の話は一切聞かずに電話主の要望のみを強要する方

②飼主本人からではなく、第三者(家族以外)の立場から診察のみを依頼される方

③診療費の支払いが不可能にもかかわらず診察を依頼される方

なぜ上記の内容の方の診察を拒否するのか理由を書いておきます。

①ほとんど脅迫です。夜間の電話内容は記録しておりますので、こちらの身に危険を感じた場合は警察署へ提出いたします。実害があってからでは遅いため…

②当事者でないものが患者のおかれている状況を一切把握していなく、本当に診察が必要なのかどうかすら状況が全くわかりません。また、夜間における諸注意事項に関する説明や同意を飼主本人から直接得ることができません(飼主が診察を本当に望んでいるのか不明の為)。過去に、診察を依頼しておきながら、結局来なかった事があります。

③当院は慈善事業団体ではありません。その為、正当な報酬は請求させていただきます。皆様から頂いた料金は、病院施設の充実に当ててるため、円滑な病院運営に支障をきたす恐れがあります。

上の①~③とは別件ですが、以下の場合もお断りさせていただいております。

④病院に来院するのに1時間以上かかる距離にお住いの方(札幌圏外の方)

⑤2頭以上の動物を同時に診察希望される方

理由は下記の通りです。

④当院は夜間専門動物病院ではなく、かつ、自宅併設の病院でもありません。来るか来ないか分からない状況の中でひたすら待機することが出来ません。日中の診察に影響を及ぼし、他の患者さんに迷惑がかかってしまいます。その為、遠距離にお住いの方は、札幌夜間動物病院をご紹介させていただきます。

⑤獣医師1名での対応になるため、当院では複数頭への迅速な対応ができません。当院よりも人員がある程度確保できている札幌夜間動物病院をご紹介いたします。飼主様にご協力が頂ける場合は、対応が可能な事もありますが、基本的にはお断りさせていただいております。

④と⑤に関しては、夜間は人員の問題からどうしても対応ができません。日中であれば全く問題はありません。予約制なので、それに合わせて予約をいれさせていただいております。

①~③は、どういうわけか夜に限って多いです。明け方とかにもよく電話きます。

今回の電話は、まさにその①~③に見事に該当し、かつ強烈な三重奏を奏でておりました。あまりの酷さに冷静な対応すらとれなくなり最終的には大人気なく、語気を強めてしまいました。電話してきた本人は飼主ではなく、年齢や犬種、病状は全く分からない(そこまで尋ねる事すら一苦労、尋ねても「知らねー」と即答)。そういう状況では診察はできないと説明すると、「死んだらどうするんだ!」と状態を知りもしないのに当院に瑕疵があるような酷い物言い、此方側からの問いには一方通行で会話が成り立たない、それなのに高圧的な態度で病院を開けろと強要、かつ、「お前は誰だ!」と病院に電話しているのに尋ねてくる始末….ちなみに、相手は名乗りません。飼主からの電話ではないと夜間診察はできない旨を伝えたところ、「すぐに本人から電話させるから待っていろ」と強制され、はや数時間…電話ありません。実は、いまも電話待っています。

さすがに、こんな酷いのは稀ですが、軽いものは過去に何件かありました。その度に夜間対応を辞めようか、または会員制にしようか真剣に考えています。

と、すこし愚痴の入った内容をお届けいたしました…。今回のは、本当にどっと疲れました…。

以下、過去に投稿した内容に加筆し説明いたします。

** ACフロンティアの夜間対応に関して **

当院は、24時間対応の動物病院ではありません。

夜間も日中のように対応してくれるのが当然とは思わないで下さい。睡眠時間を削って、善意でやっております。義務ではなく努力で頑張っています。

当院は獣医師1人での診療体制を取っているため、24時間診察し続けることは不可能です。

体調が悪いかな?と思った場合はできれば様子を見ずに、日中に病院を受診して下さい。

次に、夜間診察時における注意事項です。

まず、当院は自宅併設の病院ではありません。病院施設と住居は別にあります。

ですので、「今すぐに!」といった非常に迅速な対応は出来ません。どこの施設でも同じですが….

特に冬場は、準備も含めて道路事情にもよりますが、病院に着くまでに30分以上掛かることがあります。路面が凍結していなく、かつ、信号に全くつかまらなければ夜間は20分以内に到着できる時もあります。

その為、電話での対応後に診察を希望される方にはその旨をお伝えして、時間を示し合わせた上での来院をしていただいております。

連絡なしに病院に直接来院されても対応はできませんので、まずは電話でお問い合わせ下さい。

また、夜間時における診療費は、その日における現金、またはクレジットカード(一括払い)でのお支払いのみ対応させていただいております。

申し訳ありませんが、初診の方については後日のお支払いでの対応は出来かねます。

時間外診察には、初めての場合は初診料がかかり、さらに時間帯により時間外料金が発生いたします。その他に診察の際に必要と思われる各種検査、治療費が加算されます。

時間外診察料は6000~7000円(時間帯による)初診料は1500円かかりますので、予めご了承願います。

また、動物保険に加入されている場合、時間外診察料は保険対象外になります

参考までに….レントゲン撮影2500円(5kg以下)~、超音波検査1500円(1臓器)~、注射料1000円(5kg以下)~

診療費に関して制限がある場合は、最低限必要な処置だけを施す事も可能です。電話の際に事前にご相談ください。その範囲内で出来ることのみ行います。ただし、原因追求が出来ていないことで、対症療法では改善しない、または逆に病状を悪化させてしまう場合があります。もし、既往歴や現在受けられている治療について、予め分かっている事がありましたら、検査データ等を来院の際に一緒にお持ちいただけると助かります。

しかしながら、最初から支払いが全くできない事が判明している場合は、診察をお受けすることが出来ません。

診療対象動物は、犬・猫・フェレットのみです。それ以外はお断りさせていただいております。

以前は、うさぎの診察も可能でしたが、酷いアレルギーのため、現在、診察の新規受付けは行っておりません。

最後に、当院は負傷動物(野良猫や野生動物など)の診療を行う傷病動物対応病院ではありませんので、保護された方が最後まで責任を持って対応していただける場合以外、診察をお受けしておりません。