早いもので今年も師走に入りました!

札幌も先日の降雪以来、辺りはすっかり真冬モードに突入しております。

本格的な冬の訪れが今年もやってまいりました。除雪作業が憂鬱になります…

さて、今回は健康診断についてのお話です。少々長くなるので回をいくつかに分けたいと思います。

以前より当院のWebサイト上の診察案内に健康診断についての少し触れておりますが、詳細は字数の関係上詳しくは記載できていません。今回は、それをクローズアップしてお話していきたいと思います。

健康診断の目的は、人と同じく早期発見・早期治療にあります。

人の場合は、自己申告ができますので体調が悪い場合は自分で病院に行くことができますが、犬や猫は自己申告で自ら病院に来ることができません。

日頃から健康面にかなり気をつけており、わずかな変化も見逃さないというかなり注意深い方ではあれば問題ないと思いますが、日頃の食欲・元気には全く問題はなく、いつも通り何ら変化がない場合、獣医師ですら病気の有無を外観のみで見極めることは困難です。

人の方でも、体調は特に異常がなくても、健康診断で病気が見つかったということはよくある話です。

人の場合ですと、40歳以上になると自治体の無料健診の案内などが来たりします。犬や猫の場合、人でいうところの40歳代というのは生後5~7歳に相当します。様々な病気や症状が現れやすいのもその頃からになります。

幼少期(0~1歳)は身体が弱く未熟な為に病気になることがありますが、その後1~4歳位までは特に大きな病気にも罹らず、無事平穏に過ごしているのではないでしょうか?病気に罹りやすい時期というのは無理矢理分けると若齢期・中齢期・高齢期の3つになります。

高齢期は皆様も周知の通り、人でも動物でも身体全体が加齢と共に弱ってきますので、臓器不全や腫瘍など、寿命が長くなるにつれて見られるようになった病気というものがいくつもあります。

ただ、高齢期に発見される病気の殆どは、ある程度病状が進行しており、発見時には治療困難であるケースも多々見受けられます。

健康診断の目的としての早期発見・早期治療が難しい状態です。

ですので、体調が悪くなってから調べるのではなく、たとえ無症状であっても10歳以上の高齢期の場合はもちろんの事、比較的若い時期からでも定期的に健診を受けることによって、現状把握が可能となり、過去の検査履歴と比較することでより早期に対策を考えることがことが可能となります。これこそ早期発見・早期治療です。

※次回は健康診断プランの内容についてです。